なんとなく気持ちがふわっと高ぶる時期もあれば、
理由ははっきりしないのに、少しだけ心が沈みがちな時期もあります。
それは「ダメな自分」だからではなく、
心と体が「波」を持っているから。
古くから、月の満ち欠けは
「女性性」「内側のリズム」「感情の波」と結びつけて語られてきました。
この記事では、
- 月のサイクルと心の波をゆるやかに意識しながら
- その時期に寄り添ってくれる「色」を選ぶヒント
を、やさしくまとめていきます。
※ここでの「女性性」は、性別に限らず
「受け取る力」「直感」「内側の声」といったニュアンスを含む言葉として扱います。
月のサイクルと「心のリズム」をゆるく眺めてみる

月は約28〜29日で満ち欠けを一巡します。
これは、生理周期と近い長さでもあり、古くから「女性のリズム」と結びつけられてきました。
一方で、科学的な研究では
「生理周期と気分の関係」は人によってかなり個人差が大きく、
一律に「この時期は必ず不安定になる」とは言い切れないことも報告されています。
だからこそ大事なのは、
- 世間のイメージに自分を合わせることではなく
- 「自分はどんなリズムを持っているのか」を観察すること
です。
そして、そのリズムに合わせて、
自分を少しでも楽にする「色」を選んでいく——
そんなセルフケアの視点で月と色を扱っていきましょう。
月の4つのフェーズと「寄り添う色」のイメージ
ここでは、月のサイクルをわかりやすく4つに分けて、
それぞれに寄り添う色のイメージを紹介します。
1. 新月の時期|内側に戻る時間 × 深い色・余白の色
新月は「一度、真っ暗になる」タイミング。
外側の光よりも、内側の感覚が静かに立ち上がってくるようなイメージです。
この時期に寄り添ってくれる色の例
- ネイビー・深い藍色
- ディープパープル
- やわらかなチャコールグレー
心にメッセージを送るとしたら、
- 「今は動かなくてもいいよ」
- 「いったん立ち止まって、静かに感じてみよう」
そんな言葉を運んでくれる色たちです。
取り入れ方の例
- 寝具やブランケットの色を少しだけ深めにする
- 手帳やノート、新しく始めたいことのアイデアメモをネイビー系にする
- 夜のルームウェアを、深い青・紫系にして「休む合図」にする
2. 上弦の月の時期|少しずつ動き出す × みずみずしい色
新月から少し時間が経ち、
エネルギーがじわっと上がってくるようなフェーズ。
ここでは「芽吹き」や「スタート」を連想させる色が寄り添ってくれます。
おすすめの色
- ミントグリーン・若葉のような緑
- 明るすぎないレモンイエロー
- ターコイズ・青緑
メッセージにすると、
- 「少しだけ外に向かってみよう」
- 「完璧じゃなくていいから、試しに動いてみよう」
そんな背中の押し方をしてくれる色です。
取り入れ方の例
- 新しい学びや仕事に使うノートやファイルの色をミントグリーンにする
- 朝のマグカップや水筒を、ターコイズや黄色系に変えてみる
- PCやスマホの壁紙を、明るめの自然の風景にする
3. 満月の時期|感情もエネルギーも満ちる × 光を受ける色
満月は「満ちる」「あふれる」タイミング。
うれしさも不安も、いつもより少し強く感じやすい時期でもあります。
おすすめの色
- ホワイト・シルバー(光をイメージする色)
- ゴールド・シャンパンベージュ
- コーラルピンク・ローズピンク
この時期に大切なのは、
- 「感情が動いている自分」を責めないこと
- 良い意味で「盛り上がり」を受け止めてあげること
です。
取り入れ方の例
- アクセサリーでシルバーやゴールドを取り入れる
- 少し華やかな色のリップやネイルを楽しむ
- テーブルクロスやクッションカバーに、光を感じる色を足す
ただ、気持ちが高ぶりすぎて疲れてしまうときは、
ブラウンやグレーなど「落ち着かせる色」を一緒に使って、
浮きすぎないようにバランスを取ってあげるのもおすすめです。
4. 下弦の月の時期|手放し・整理の時間 × アースカラー・ラベンダー
満月から少しずつ欠けていくフェーズは、
「手放し」「整理」「ゆっくり終わりに向かう」時間。
ここで寄り添ってくれるのは、
地面や土を連想させる「アースカラー」と、
緊張をゆるめるラベンダー系の色です。
おすすめの色
- ベージュ・ブラウン・オリーブグリーン
- グレイッシュブルー
- ラベンダー・くすみパープル
取り入れ方の例
- デスク周りの片づけのとき、ブラウンやベージュの収納グッズを使う
- 夜のストレッチやセルフケアタイムのタオルをラベンダー色にする
- 「やることリスト」ではなく、「手放すことリスト」を作るノートを落ち着いた色にする
「月 × 色」のセルフケア・ミニワーク
ここからは、月のサイクルと色を使った、
簡単なセルフケアのアイデアをいくつか紹介します。
1. 「今日の色」を一言メモする
- その日に「なぜか惹かれた色」を、手帳の片隅にメモする
- できれば、月のフェーズもいっしょに書いておく
あとから振り返ってみると、
- 満月前後は白やピンクを選びがち
- 疲れているときはグレーやネイビーに寄る
といった、自分だけのパターンが見えてきます。
2. 月に一度、「色と気分」を振り返る時間を作る
- 新月または満月の日に、先月の「色のメモ」を見返してみる
- 「この時期はちょっとしんどかったな」「この頃はやたら前向きだったな」など、ざっくりでOK
ここで大事なのは、
良し悪しをジャッジすることではなく、
- 「ああ、自分にはこういう波があるんだな」
- 「この時期は、意識して予定を詰めすぎないようにしようかな」
と、自分の取り扱い説明書を少しずつ書き足していくことです。
3. つらい波のときは、色だけに頼らない勇気も持つ
色や月のサイクルは、
あくまでセルフケアの「サポート役」です。
- 気分の落ち込みや不安が長く続いている
- 睡眠や食欲に大きく影響している
- 日常生活や仕事・学業に支障が出ている
そんなときは、
色だけで何とかしようとせず、
医療やカウンセリングなど、専門家のサポートを使って大丈夫です。
最近の研究でも、
生理周期やホルモンの変化とメンタルの関係は
もっと丁寧に扱われるべきテーマだと指摘されています。PMC+1
あなたのしんどさは「気のせい」でも「甘え」でもありません。
必要なら、遠慮なく助けを借りていいのです。
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【著者】鈴木 一世(Issei Suzuki)
現役大学教員/英語教育専門家/色彩心理リサーチャー
英語教育と心理学を専門としながら、
色が人の感情と行動に与える影響を研究。
「心が少し軽くなる知識」を届けることを大切に執筆しています。
参考・情報源
- Elliot, A. J. (2015). Color and Psychological Functioning: A Review of Theoretical and Empirical Work. Frontiers in Psychology.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4383146/ PMC - Wilms, L., & Oberfeld, D. (2018). Color and emotion: Effects of hue, saturation, and brightness. Psychological Research.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28612080/ PubMed - Jonauskaite, D., & Mohr, C. (2025). Do we feel colours? A systematic review of 128 years of psychological research linking colours and emotions.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39806242/ PubMed - Delray, K. et al. (2025). Tracking mood symptoms across the menstrual cycle.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12198828/ PMC - Romans, S. E. et al. (2012). Mood and the Menstrual Cycle: A Review of Prospective Data.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23036262/ PubMed



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