大学教員兼カウンセラーのイッセーです。
芸人のみやぞんさん。「人間関係上手くいきますか、運がよくなりたいです」という相談にこう答えたそうです。
みやぞんさんの答えから言えるのは、次のようなことです。
悪口や陰口を言わない。笑顔でいる。これが人間関係をよくする特効薬です。
人のよいところを探す。これは、自分の良いところを探すことになります。自分に自信がついて笑顔になれば、周りの人もあなたと仲良くしたいと思うようになっていくのです。
みやぞんさん、芸人としても売れっ子。この記事では、みやぞんさんが、なぜ成功し、慕われているのか、そしてなぜこうした回答をしたのかを考えてみたいと思います。
みやぞんさんの略歴
テレビのバラエティー番組では、何をやらせてもすぐにできるようになる、天才的な器用さが持ち前のすごさ。母子家庭で苦労しながらも、中学高校時代にはその天才的な器用さを存分に発揮していたようです。
みやぞん(本名:宮園 大耕)は、1985年4月25日生まれ、東京都足立区出身のお笑い芸人です。血液型はA型で、身長は172cmです。
幼少期は母子家庭で育ち、5人兄弟の末っ子として4人の姉がいます。母親はスナックを経営し、家計を支えていました。
中学時代はテニス部に所属し、足立区の大会で2位になるなどの実績を持っています。高校では野球部に入り、エースで4番打者として活躍しました。
2009年11月、幼なじみのあらぽんと共にお笑いコンビ「ANZEN漫才」を結成し、浅井企画に所属しました。2016年に『とんねるずのみなさんのおかげでした』への出演をきっかけに注目を集め、2017年からは『世界の果てまでイッテQ!』に出演し、ブレイクを果たしました。
2018年には『24時間テレビ』のチャリティーランナーを務め、水泳、自転車、マラソンを組み合わせたトライアスロン形式で161.55kmを完走しました。
2023年12月、コンビ解散と浅井企画からの退所を発表し、2024年3月末に解散しました。その後はフリーのピン芸人として活動を続けています。
心理学から考える みやぞん 成功の秘訣 その1 悪口を言わない
先ほど引用した、みやぞんさんのXの投稿。れっきとした理由があるんです。心理学や脳科学の世界では、常識として知られています。
人の悪口、陰口言わないで下さい☺️
言われても自分は言わない下さい☺️
言われっぱなしで損と思うかもですが、言わないで下さい!それ言わない修行だと思って言わないでみて下さい!
運良くなります!
人の悪口や陰口を言うことは、実はその人自身の心や脳に悪い影響を与えることがあるんです。
1. ネガティブな思考が強まる
悪口や陰口を言う習慣のある人は、常に誰かの悪いところばかり見るようになります。初めて会った人に対しても、「こんな嫌なところがあるんじゃないのかな」という先入観が働くようになります。
これは「ネガティブ思考の習慣化」と言われます。
2. ストレスがたまりやすい
ネガティブな考え方が習慣になると、ストレスがたまりやすくなります。
他人の悪口や陰口が常に頭の中に浮かんでいる人は、自分も悪く思われているのではないかと、人間関係に疑いばかり持つようになるわけです。
こういう状態は、自分の気持ちの中にストレスとして溜まっていきます。たまったストレスを心の中で発散しようと、心の中で人を叩くことになります。
そしてたまりにたまったストレスが、X(旧Twitter)などに見られる暴言や誹謗中傷につながるわけです。
悪口や陰口を言うことが習慣になると、常に不満やイライラを感じやすくなり、その結果、心も体も疲れやすくなります。
3. 幸せを感じにくくなる
ストレスを感じ続けている人は、幸せな気持ちになる機会がどんどん減ります。人に対してネガティブな印象ばかり持ち、悪口や陰口を言うことが習慣になると、脳は幸せを感じるホルモンを出さなくなります。
つまり、悪口や陰口を言えば言うほど、脳は幸せを感じにくい状態になってしまうのです。
嬉しいことや楽しいことを感じにくくなると、美味しいものを食べに行っても、あまり美味しく感じないばかりか、出されたお料理にもケチをつけたくなってしまいます。
4. 人間関係にも悪影響
人の悪口や陰口を言う人は、必ず顔や表情にそうした気持ちが出ます。
「こいつ、やな感じ」と考えた途端、それが表情に出て相手に伝わります。人間の脳には「ミラーニューロン」という特別な脳細胞があります。相手に起こっていることを自分のことのように感じる、鏡のような脳細胞です。
笑顔を見れば、自分も笑顔になる。誰かが足をぶつけて痛そうにしていると、なんとなく自分も足が痛むような気がすることはありませんか? ミラーニューロンはそうした共感を働かせる脳細胞なのです。
でも、ミラーニューロンは、悪い方向で働くこともあります。
「こいつ、やな感じ」と自分が思い、表情に出ると、相手も「こいつ、やな感じ」と鏡に映したように同じ気持ちになるのです。
こうして、悪口や陰口を言う人は、どんどん孤立していきます。そして、その孤立がストレスとなり、また悪口や陰口を言いたい心境になるのです。
学問的にも正しい みやぞんの回答
悪口や陰口を言うことは一時的にスッキリするかもしれませんが、長期的に見ると自分の脳や心、さらには周りの人との関係にも悪い影響を与えることがわかります。
みやぞんさんの言っていることは、学問的にも正しいのです。
心理学から考える みやぞん 成功の秘訣 その2 笑顔
みやぞんさんの画像をネットで見ると、ほとんどが笑顔です。きっと芸人さんとして辛いこともあるのだと思いますが、それでもいつも笑顔です。
みやぞんさんが芸人としても成功し、人に慕われるのは、この笑顔の影響も大きいのです。これも、心理学や脳科学で証明されている常識なのです。
笑顔は、私たちの心理にとても良い影響を与える力を持っています。人が笑顔になると、その人自身だけでなく、周りの人にも良い効果をもたらします。以下に、笑顔がどんな影響を与えるのかを簡単に説明します。
1. 自分の気持ちが明るくなる
笑顔になると、脳の中で「エンドルフィン」という「幸せホルモン」が分泌されます。このホルモンのおかげで、気持ちが楽しくなり、ストレスも減りやすくなります。
たとえ無理にでも笑顔を作るだけで、心が少し軽くなることもあります。
苦しい時ほど、鏡を見て笑顔を作ると、ストレスが減ると言われています。これは先ほど説明したミラーニューロンの働きでもあります。自分の笑顔に、自分の心が反応するというわけです。
2. 周りの人も楽しい気分になる
笑顔は伝染します。
誰かが笑顔でいると、それを見た人も自然と笑顔になりやすくなります。笑顔を見た人の脳も幸せホルモンと言われる「エンドルフィン」を分泌しやすくなり、楽しい気分になることが多いです。
みやぞんさんのとびきりの笑顔は、テレビを通じて、みやぞんさんと私たちを結びつけ、幸せホルモンを出してもらっているということなのです。
3. 人間関係が良くなる
笑顔の人は、親しみやすく感じられ、周りの人からも好かれやすくなります。
笑顔でいることで、友達や家族とより仲良くなりやすく、人間関係がスムーズになることが多いです。また、笑顔でいると、相手も話しかけやすくなり、良いコミュニケーションが生まれやすくなります。
笑顔を心がけることで、だんだんと前向きな気持ちになり、自分のことを好きになるきっかけになるかもしれません。これが人間関係をさらによい方向に向かわせるのです。
みやぞんの回答に学んで あなたも運をつかもう
笑顔は、私たちの気持ちや周りの人たちに良い影響を与える「魔法の力」を持っています。笑顔になることで、心が明るくなり、友達や家族とも仲良くなりやすくなります。ちょっと嫌なことがあったときや緊張しているときこそ、笑顔を心がけてみると、自分にも周りにもプラスの影響を与えられるかもしれませんよ。
いかがでしたか? 寄せられた質問に対するみやぞんさんの答えは、本当に理にかなっているのです。冒頭に書いたことを繰り返します。
悪口や陰口を言わない。笑顔でいる。これが人間関係をよくする特効薬です。
人のよいところを探す。これは、自分の良いところを探すことになります。自分に自信がついて笑顔になれば、周りの人もあなたと仲良くしたいと思うようになっていくのです。
ぜひ今日から実行してみてください。
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