映画『新居浜ひかり物語 青いライオン』のモデルとなったトモニ療育センターは、自閉症をはじめとする発達に課題のある子どもたちへの療育を提供しています。
亡き河島淳子さんの「療育」の実践と思いを引き継ぎ、子どもたちが持つ可能性を最大限に引き出すための支援を行っています。
大学現役教員兼カウンセラーのイッセーです。
2025年4月12日(土)TBS「報道特集」(17:30:〜18:50)番組内にて「自閉症の療育に生涯を捧げた医師」のテーマでトモニ療育センター代表 故 河島淳子の特集が放映されました。
重度の自閉症児も、教育や育て方でコミュニケーション能力を伸ばし、さらに優れた才能を発揮することが番組の中で触れられていました。
このブログを読んでいただければ、「トモニ療育センター」の特徴、療育プログラム、利用者の声と実績等について詳しくご理解いただけると思います。
「トモニ療育センター」の指導方針には、賛否両論あるようです。ただ、私自身の経験からは、「トモニ療育センター」の指導方針には学ぶところが多いと考えています。
本ブログでは、「トモニ療育センター」に関して、私なりの調査をし、その教育についてまとめてみました。ここに記した内容に関しては、あくまで私個人の見方であることをお断りしておきます。
トモニ療育センターとは?
センターの概要と特徴
トモニ療育センターは、発達に遅れや偏りのある子どもたち一人ひとりの個性を尊重し、それぞれの発達段階に合わせた支援を行う療育施設です。
映画『新居浜ひかり物語 青いライオン』のモデルとなったセンターでもあります。
専門的な知識と経験を持つスタッフが、子どもたちの成長をサポートしていただけます。
トモニ療育センターは、お子様の発達に関する様々な課題に対応するため、幅広いプログラムを提供しています。
経験豊富な専門家チームが、お子様一人ひとりの状況を丁寧に評価し、最適な支援計画を立案して下さいます。
これにより、お子様は自信を持って成長していくことができるでしょう。
センターの特色としては、個別指導を重視している点が挙げられます。
集団での活動も取り入れながら、個々のペースに合わせた丁寧なサポートを心がけておられるそうです。
また、ご家族との連携を密にし、家庭での療育も支援しています。お子様の成長を、センターとご家庭が一体となって支えていくことが大切だとお考えとのこと。
さらに、トモニ療育センターでは、最新の療育技術や理論を積極的に導入しています。
定期的に研修会を開催し、スタッフの専門性を高めることで、常に質の高い療育を提供できるよう努めておいでです。
お子様の可能性を最大限に引き出すために、最善の努力を惜しまないのも「トモニ療育センター」の特長の1つでもあります。
提供する療育プログラム

個別の発達支援計画に基づき、言語療法、作業療法、音楽療法など、様々なプログラムを提供しています。
遊びや学びを通して、子どもたちのコミュニケーション能力や社会性を育みます。
言語療法では、言葉の発達を促すための様々な訓練を行います。
発音の練習や語彙の習得、コミュニケーション能力の向上を目指します。
お子様の年齢や発達段階に合わせて、遊びを取り入れた楽しい雰囲気の中で行われます。
専門の言語聴覚士が、お子様一人ひとりの課題に寄り添い、丁寧に指導します。
作業療法では、日常生活に必要な動作の練習や、手先の器用さを高めるための訓練を行います。
着替えや食事、排泄などの基本的な動作をスムーズに行えるようにサポートします。
また、おもちゃや道具を使った遊びを通して、手や指の機能を高め、創造性を育みます。作業療法士が、お子様の個性や興味関心に合わせたプログラムを提供します。
音楽療法では、音楽の力を使って、心身の発達を促します。歌や楽器演奏、リズム運動などを通して、感情表現やコミュニケーション能力を高めます。
また、音楽にはリラックス効果もあり、お子様の情緒安定にもつながります。
音楽療法士が、お子様の反応を見ながら、適切な音楽を選び、楽しい雰囲気の中で行います。
これらの療育プログラムは、お子様の成長に合わせて柔軟に組み合わせることができます。
定期的な評価を行い、必要に応じてプログラム内容を見直すことで、常に最適な支援を提供します。
利用者の声と実績

多くの利用者から「子どもの成長を実感できた」「安心して通わせられる」といった喜びの声が寄せられています。
実績として、言葉の発達の促進、社会性の向上、学習意欲の向上などが挙げられます。
「言葉がなかなか出なかった子が、少しずつ言葉を話すようになった」
「友達との関わりが苦手だった子が、積極的に遊ぶようになった」
など、具体的な成長の事例が多数報告されています。
これらの成果は、トモニ療育センターの専門的な知識と経験を持つスタッフによる、丁寧な個別支援の賜物です。
お子様の成長を間近で見守るご家族からも、感謝の声が寄せられています。
また、
「先生たちが親身になって相談に乗ってくれるので、安心して通わせられる」
「家庭での療育についてもアドバイスをもらえるので、とても助かる」
といった声も多く聞かれます。
トモニ療育センターでは、ご家族との連携を重視し、お子様の成長を共に支えていくことを大切にしています。
さらに、トモニ療育センターでは、定期的に保護者向けの勉強会や交流会を開催しています。
療育に関する知識を深めたり、他のご家族と悩みを共有したりすることで、安心して子育てに取り組めるようサポートされているとのこと。
実績としては、言葉の発達の促進、社会性の向上、学習意欲の向上などが挙げられます。
これらの成果は、客観的なデータとしても示されており、トモニ療育センターの療育効果の高さを裏付けています。
今後も、より多くのお子様の成長を支援できるよう、スタッフの皆さんは、努力を続けておられます。
河島淳子さんの想いを受け継ぐ
河島淳子さんの「療育」とは
自閉症の画家・石村嘉成さんを育てた河島淳子さんの「療育」は、子どもの個性を尊重し、才能を伸ばすことを重視しています。
その想いは、トモニ療育センターの療育にも深く根付いています。
河島淳子さんは、石村嘉成さんの才能を早期に見抜き、絵を描くことを通して、自己表現の機会を与えました。
その結果、石村さんは、世界的に有名な画家として活躍するようになりました。
河島さんの療育は、単に障害を克服するだけでなく、個性を伸ばし、才能を開花させることを目指しています。
河島さんは、「すべての子どもは、素晴らしい可能性を秘めている」と信じていました。
その可能性を引き出すためには、子どもの個性を尊重し、興味や関心のあることを見つけ、それを伸ばしていくことが大切だと説いています。
また、失敗を恐れずに挑戦できる環境を整えることも重要だと述べています。
トモニ療育センターでは、河島さんの想いを大切にし、お子様一人ひとりの個性を尊重した療育を行っています。
お子様の得意なことや好きなことを見つけ、それを伸ばすための様々なプログラムを提供しています。
また、失敗を恐れずに挑戦できるような、温かい雰囲気づくりを心がけています。
センターでの想いの具現化
トモニ療育センターでは、河島淳子さんの想いを具現化するため、子どもたちの自己肯定感を育み、自信を持って社会に参加できるよう支援しています。
個別のニーズに合わせた丁寧なサポートを心がけておられます。
トモニ療育センターでは、お子様の成功体験を積み重ねることを重視しています。
小さな目標を達成するたびに、褒めたり励ましたりすることで、自己肯定感を高めます。
また、お子様の得意なことや好きなことを活かした活動を取り入れることで、自信を持って取り組めるようにサポートします。
さらに、トモニ療育センターでは、お子様の個性を尊重し、多様な価値観を受け入れることを大切にしています。
他の子どもたちとの交流を通して、互いを理解し、尊重する心を育みます。
また、社会性を高めるための様々なプログラムを提供し、自信を持って社会に参加できるよう支援します。
トモニ療育センターのスタッフは、河島淳子さんの療育理念を深く理解し、日々の療育に活かしています。
お子様一人ひとりのニーズに合わせた丁寧なサポートを心がけ、可能性を最大限に引き出すために、情熱を持って取り組んでいます。

講演会情報
これまでに、故河島淳子さんの講演会が開催されていました。河島さんが故人となられた後の予定は未定ですが、今後も関連の講演の開催が期待されます。
河島淳子さんの講演会では、自閉症の子どもを持つ親としての経験や、療育に関する貴重な情報が語られます。
子どもの個性を尊重し、才能を伸ばすためのヒントや、子育ての悩みや不安を解消するためのアドバイスを得ることができます。
講演会では、石村嘉成さんの成長の過程や、河島さんが実践してきた療育方法について、具体的な事例を交えながら解説されます。
また、参加者からの質問に答える時間も設けられており、個別の相談にも対応しています。
講演会の情報は、トモニ療育センターのウェブサイトや、関連団体のウェブサイトで公開されます。
トモニ療育センター2023年度セミナー関係
故河島淳子先生が顧問を務められていた「NPO法人 トモニ発達支援所」が徳島県にあります。詳しい情報は以下のサイトをご参照ください。
利用方法と費用について
利用の流れ

トモニ療育センターの利用をご希望の場合は、まずはお気軽にお問い合わせいただけます。
面談を通して、お子様の状況やご希望を詳しくお伺いし、最適なプログラムをご提案していただけます。
まずはお電話またはメールにて、お問い合わせください。トモニ療育センター
専門のスタッフが、ご相談内容を丁寧にお伺いし、センターの概要や利用方法についてご説明して下さいます。
また、見学や体験プログラムのご案内もさせていただきます。 お問い合わせ後、面談にお越しいただけます。
お子様の現在の状況や、発達に関するご心配な点、ご希望のプログラムなどについて、詳しく聞いていただけます。
面談には、保護者の方とお子様ご一緒にお越しいただくことになります。
面談の結果をもとに、お子様に最適なプログラムを提案していただけます。
プログラムの内容やスケジュール、費用などについて、詳しく説明していただけます。
ご納得いただけましたら、利用契約の手続きを行います。
利用開始後も、定期的に面談を行い、お子様の成長状況やプログラムの効果を確認いたします。
必要に応じて、プログラム内容の見直しや、ご家庭での療育に関するアドバイスも行います。
費用に関する詳細
療育プログラムの種類や時間によって費用が異なります。
詳細については、お問い合わせ時にご確認ください。自治体の助成制度が利用できる場合もあります。
トモニ療育センターの療育プログラムの費用は、プログラムの内容や時間、利用頻度などによって異なります。
詳細な費用については、お問い合わせ時に個別にご案内いたします。
お気軽にお問い合わせください。 また、自治体によっては、療育費用の助成制度が利用できる場合があります。
お住まいの自治体の窓口にお問い合わせいただき、助成制度の利用条件や申請方法をご確認ください。
トモニ療育センターでも、助成制度に関する情報提供や、申請手続きのサポートを行っています。
費用に関するご心配な点やご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。専門のスタッフが、丁寧にご説明いたします。
見学と体験
事前に施設見学や体験プログラムにご参加いただくことも可能です。
実際の療育の様子をご覧いただき、お子様に合うかどうかをご判断ください。
トモニ療育センターでは、事前に施設見学や体験プログラムにご参加いただくことをお勧めしています。
実際の療育の様子をご覧いただくことで、センターの雰囲気やプログラム内容をより深くご理解いただけます。
また、お子様自身が体験プログラムに参加することで、療育に対する興味や関心を高めることができます。
施設見学では、センターの設備やスタッフ、療育プログラムの内容などについて、詳しくご説明いたします。
体験プログラムでは、お子様が実際に療育プログラムに参加し、他の子どもたちと一緒に活動することができます。
見学や体験プログラムのご希望の方は、お電話またはメールにて、お気軽にお問い合わせください。日程や時間などを調整し、ご案内させていただきます。
アクセスと連絡先
センターの所在地
トモニ療育センターの情報は以下のウエッブサイトでご確認ください。
2月10日午後 トモニ療育センター所長を務めておられた河島淳子先生が急逝されました。謹んでお悔やみを申し上げます。
交通手段
公共交通機関をご利用の場合は、JR予讃線新居浜駅です。お車でお越しの際は、駐車場をご利用ください。 駅からは、案内板に沿ってお進みください。道順が分からない場合は、お電話にてお問い合わせいただければ対応して下さいます(0897-44-6895)。 満車の場合は、近隣の有料駐車場をご利用ください。
お問い合わせ先
ご質問やご相談は、電話またはメールでお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。
メールアドレス:tomoni@mx81.tiki.ne.jp
電話:0897-44-6895
メールでのお問い合わせには、数日お時間をいただく場合がございますので、ご了承ください。
まとめ:トモニ療育センターで未来を拓く
子どもたちの成長をサポート
青いライオン トモニ療育センターは、河島淳子さんの想いを胸に、発達に課題のある子どもたちが未来に向かって成長できるよう、
全力でサポートします。まずは一歩、ご連絡ください。
トモニ療育センターは、お子様一人ひとりの個性を尊重し、可能性を最大限に引き出すための療育を提供しています。
発達に関する課題を抱えるお子様とそのご家族に寄り添い、共に成長を喜び、未来を拓くためのサポートを惜しみません。
河島淳子さんの「療育」の理念を受け継ぎ、お子様の自己肯定感を育み、自信を持って社会に参加できるよう支援しています。
専門的な知識と経験を持つスタッフが、お子様の成長を丁寧にサポートいたします。
まずは一歩、お気軽にご連絡ください。お子様の状況やご希望を詳しくお伺いし、最適なプログラムを提案いただけます。トモニ療育センターは、お子様の未来を応援します。
まとめ 自尊感情とは困難を乗り越えてこそ育まれるもの
教員生活35年になります。これまでに、生徒・学生の自尊感情を高める教育実践を積み重ねて来ました。が、教室という限られた空間で育まれる自尊感情には限界があることに悩んで来ました。
そして、本当に自尊感情が生徒・学生に芽生えるのは、本人が何かしらの困難を乗り越える体験をすることを通してであるという確信を得るにいたりました。
これは、自閉症の方も同じなのだということを、「トモニ療育センター」の活動を知りあらためて思いました。
「スパルタ」「虐待」という批判があるそうですが、困難を乗り越える経験をすることは、障がいの有無にかかわらず必要なことだと感じます。
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